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【レビュー】Anker 733 Power Bank、一体型モバブの最高傑作。

ガジェット置き場です。

今回のテーマはAnkerより発売されている「733PowerBank」という製品のレビュー記事。

コンセント付きの一体型のモバイルバッテリーは、最近様々なメーカーからいろいろな製品が発売されているけど、

その中でも「Anker 733PowerBank」は飛びぬけた性能を持つ製品。

結論としては、

・高出力
・大容量
・パソコンOK(コンセント接続65W/モバブ使用時30W)
・重い
・値段高い
・最高

という感じで総合的にサイコーだから、是非見ていってほしい。

勿論、自腹で購入している。

【レビュー】Anker 733PowerBank、一体型モバブの最高傑作。

コンセント付き一体型モバイルバッテリーは選択肢が狭い。

まず前提として、コンセントが付いているいわゆる「一体型モバイルバッテリー」は選択肢がとても狭い。

最近になってようやく色々なメーカーから一体型モバブが発売され始めているけど、

価格と性能のバランスがイマイチなものばかりで、

いわゆる「とりあえずこれ買っとけ!」みたいな製品がぶっちゃけ少ない。

そんな一体型モバイルバッテリー界隈で、

最も性能と価格のバランス、いわゆるコスパに優れているのは「Anker 733PowerBank」かなと思い、購入に至ったわけ。

Anker 733PowerBankはコスパ良い(多分)

前述の通り、Anker 733PowerBankは多分コスパ良い(個人的見解)。

Anker 733PowerBankのレビュー記事を見ると、どのサイトでも基本的に「高い、高い、高い」とまとめられてしまっていることが多い。

確かに、1万4千円という価格はお世辞にも安いとは言えないかもしれない。

Anker 733PowerBankは、
65Wの高出力&10,000mhAのバッテリーを搭載&コンセント付き&PD出力対応&パソコンOKモバイルバッテリー

という、全部乗せの一体型モバイルバッテリー。

例として、同じ性能を持つガジェットを以下に挙げてみる。

65Wの充電器「Anker Nano II 65W」=4,490円
PD30W出力可能モバブ(10,000mhA)「CIO SMARTCOBY Pro 30W」=4,800円

65Wの充電器とPD30W出力が出来るモバブの値段、合わせて約1万円。

対して、Anker 733PowerBankは1万4千円。

同じスペックを手元に用意しようと思えば、1万円あればお釣りが来てしまうんだ。

つまり、この充電器とモバブの「一体化」という技術に4千円を払えるかどうかが、Anker 733PowerBankコスパの分かれ目になってくる。

人によって価値観は違いから何とも言えないけれど、ガジェット置き場はこの「一体化」という部分に4千円を払えてしまう。

その理由は「コンセントを抜いても、そのままモバブとして使える」という便利さに価値を見出しているからなんだ。

コンセント直挿し充電は控えめに言って神。

コンセントを直挿しで、バッテリー自体を充電できるのはマジで便利。

これは以前投稿した、コンセント一体型モバイルバッテリーについての記事でも書いたんだけど、

コンセント直挿しでの充電はマジで便利すぎる。

モバイルバッテリーの充電には基本的にケーブルが必要なんだけど、スマホやガジェット等の端末と端子が合わない等の問題が生じがちなんだ。

例えば、ワイヤレスイヤホンはUSB Type-C、スマホはiPhoneでlightning、モバブの充電はMicro-USBなんて日には目も当てられない。持ち運ぶケーブルが3本になったり、変換アダプタを導入せざるを得なくなったりして非常にダルイ。そして、いちいちケーブルの端子をモバイルバッテリーに接続するという作業が面倒なんだけど、これがコンセント直挿しだと幾分かマシになる。だからガジェット置き場はモバイルバッテリー導入の際はこのコンセントの搭載の有無を結構重要視している。

体験したことのない人は一度試してみて欲しい。

【レビュー】Anker 733PowerBankを実機レビュー。

「前置きは良いから、さっさとレビューしろよ!」

みたいな声が聞こえてきそうだからさっそく本題。

Anker 733PowerBankのカタログスペックは以下の通り。

バッテリー容量 10,000mhA
最大出力(充電器) 65W
最大出力(モバイルバッテリー) 30W
USB PD出力
パススルー充電
搭載ポート 3(USB-A×1、USB-C×2)
質量 320(g)
サイズ 111×63×31(mm)

スペックを並べられただけだと分かりにくいだろうから、一旦特徴を追記したグラフを置いたのち、項目ごとに言及しようと思う。

バッテリー容量 10,000mhA⇒しっかり大容量(超多くはない)
最大出力(充電器) 65W⇒高出力、パソコンも高速充電できるかも(機種による)
最大出力(モバイルバッテリー) 30W⇒スマホなら必要十分。パソコンもOK(機種による)
USB PD出力 〇⇒スマホの急速充電、パソコンの充電に使うなら必須。
パススルー充電 〇⇒あると便利。
搭載ポート 3(USB-A×1、USB-C×2)⇒USBの数は十分すぎる。
質量 320(g)⇒バカ重い。
サイズ 111×63×31(mm)⇒バカでかい。

Anker 733PowerBankを開封。

まずは製品の外観を軽くお見せする。

まずはパッケージ。

箱を開けると本体がドンと待ち構えている。

第一印象は、「質感高い、そしてデカい」。

本体がコチラ。

全体的にマットな加工がされていて質感がとても高い。

ブラックとシルバーベースで、正面にはANKERのブランドロゴ。

やっぱりAnkerの製品はシンプルなデザインが良い。

さすが1万4千円するだけあって、格安モバイルバッテリーのようなチープ感は全くない。

そして、Anker 733PowerBankはコンセント搭載。

折りたためるからかさばらなくて良い。

そしてポート側。

USBポートは、

USB-C×2とノーマルのUSB(USB-A)×1を搭載。

付属品として、USB-C to USB-Cのケーブルが1本が付いてくる。

バッテリー容量は10,000mhAで大容量。

バッテリー容量は10,000mhAでしっかり大容量。

「10,000mhAってどのくらいの容量?」っていうと、

モバイルバッテリーとしては割と普通の容量で、

「スマホ2回分の充電くらいは出来る。」

と思ってもらって大丈夫。

というのも、10,000mhAのモバイルバッテリーで実際に充電できるのは大体6500mhAと言われている。

10,000mhAというのはあくまで搭載されているリチウムイオンバッテリーの容量であって、実際に充電できる容量はまた別にあるんだ。

これを定格容量とかって言ったりするらしいんだけど、

ガジェット置き場はその手の専門家ではないから、今回は割愛する。

早い話、6500mhA分だけスマホやパソコンが充電できる、と思ってしまえば大丈夫。

例えば、ガジェット置き場のメインスマホであるiPhone11(3,110mhA)は2回充電できる。

実際に計算してみると、

「1万4千円払って型落ちiPhone2回分カヨ…」

と思ってしまうけど、ここはグッとこらえて次の項目へ行きたい。

最大出力65W(充電器使用時)

Anker 733PowerBankは充電器使用時は、最大出力65Wと高出力。

「充電器使用時ってどういうこと?」

と思うかもしれないけれど、平たく言うと「コンセントに接続している時」と思ってもらえれば大丈夫。

65Wの充電器は、バッテリーを比較的短時間で充電できる。スマホの充電はもちろんだけど、パソコンの充電もしっかりと出来てしまう。多くのモバイルデバイスに対応しているため、互換性が高い。

ちなみに、65W充電器としてはAnker 733PowerBankはかなりデカくて、重いけど、これはモバイルバッテリーが搭載されていることを考えると仕方がない。

逆にモバブは要らないけど、持ち運びに優れた65出力充電器が欲しいなら、Ankerから小型モデルの充電器が発売されていておすすめ。

以前、ガジェット置き場では45W充電器の「Anker Nano ii 45w」という製品をレビューしている。

コイツは超小型なのに、パソコンの充電が出来てしまうという優れもの。

最大出力30W(モバイルバッテリー使用時)

Anker 733PowerBankはモバイルバッテリーとして使用しているときは、30Wの出力が可能。

先ほどの65W(コンセント接続時)と比べると出力自体は半減してしまう。

最大出力(モバイルバッテリー) 30W
USB PD出力
スマホ充電 〇(高速充電可能)
パソコン充電 〇(充電可能)
△(高速充電はできないなど機種側に依存)
バッテリー容量 10,000mhA
スマホ充電回数 2~3回(iPhone11×2回)
パソコン充電回数 ~1回(機種による)

 

30Wの出力がどれくらいかというと、

「スマホの充電には必要十分、パソコンの充電は多くの機種は大丈夫だけど、一部の高スぺック機種にとっては厳しい」

という感覚。

30W出力(PD)でのパソコン充電は、

・〇普通に充電可能。
・△充電可能だけど、高速充電は出来ず遅い。
・×出力が足りなくて充電できない。(高性能PCの場合)

というパターンが考えられるけど、ミドルスペックのパソコンであれば、一応充電できると思ってもらってOK。

一応、公式からは以下の端末に対応しているというアナウンスがされているので共有。

MacBook Air (M1、2020)
・MacBook Air (Retinaディスプレイ、13インチ、2020)
・MacBook Pro (13インチ、M1、2020)
・MacBook Pro (14インチ、2021)
・MacBook Pro (16インチ、2021) 他
(Anker (アンカー) Japan公式サイト_Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W))

WindowsPCに関しては、充電可能条件を各自調べて欲しい。

ちなみに、モバブのバッテリー容量は10,000mhAで、PC充電用には少ないので、充電回数は「~1回」だと思ったほうが良い。

ガジェット置き場の所有してるパソコンは充電できる。

ガジェット置き場のパソコンはAnker 733PowerBankで充電が出来る。

モバブを接続したときに、PC画面に表示された警告メッセージがコチラ。

画像が荒くて申し訳ないけれど、そのまま翻訳をかますと、

警告メッセージ
警告:30WのAC電源アダプターが検出されましたが、これは当初出荷された推奨の45Wアダプターより少ないです。システムは、利用可能な電力に合わせてパフォーマンスを調整します。
バッテリーは充電されない場合があります。
システムのパフォーマンスを最適化するために、Dellの45W以上のACアダプタを接続してください。

平たく言うと、「45W以上の出力がおすすめだけど、一応充電できるよ。充電中のパフォーマンスも若干落ちるかもね」という話。

この辺りは使用しているパソコンに依存する。

USB-PD出力に対応。

ここまで読んでいただけたら分かる通り、

Anker 733PowerBankは「USB PD」に対応している。

USB PDの出力を利用するには、

・USB-C to USB -C かつ PD対応
または、
・USB-C to Lightning かつ PD対応

のケーブルが別途必要になる。

USB PDはいわゆる高速充電規格ではあるけれど、安い一体型モバブはこの出力に対応していないこともある。

Anker 733PowerBankは1万4千円もするから、PD出力がいけて、パソコンの充電、スマホの高速充電が出来る。神。

搭載ポート数は計3発で必要十分。

Anker 733PowerBankはUSBポートが計3発搭載されている。

ポートの規格は、USB-A、USB-C、USB-Cの計3発。

だから、最大3台まで充電をすることが出来る。

iPhone、パソコン、イヤホンの三台を同時充電出来る。

そして、複数デバイスを接続すると、基本的に出力W(ワット)が落ちるから、充電速度は下がる。

重い、重い、デカい、デカい。

Anker 733PowerBankは重いし、デカい。

Anker 733PowerBankの重量の実計測値は315g。正直、超重い。

というのもAnker 733PowerBankが巨大になってしまうのは、モバイルバッテリーを搭載しているからなんだ。

どうやら、モバイルバッテリーに搭載されているリチウムイオンバッテリーは小型、軽量化が難しいらしい。

逆に言うと、65Wの小型充電器はAmazonで6000円ほどで購入できてしまう。

だから、Anker 733PowerBankを使うなら、この重さとデカさを受け入れるしかない。

小さめのボディバックとかに入れて持ち運ぶのは正直無理。

ガジェット置き場みたいに、毎日ノートPCを持ち運んでいたり、元山岳関係者だと、意外と重さは気にならなかったりするんだけど、

一般的にAnker 733PowerBankを毎日持ち運ぶのはちょっとキツイかも。

Anker 733PowerBankを使用した【感想】

Anker 733PowerBankを1か月使用した感想になるけれど、

製品としてのスペックはかなり高いと感じた。

お勧めの使い方は、

普段は「コンセント直挿し&卓上での給電」

Anker 733PowerBankはコンセントのある環境では65Wの充電器として使えるから、

自宅でスマホやパソコンを急速で充電できる。

iPhone11の充電が小一時間でほぼ満杯になるから、スマホの充電をし忘れた朝でもなんとかしてくれる。

「今日、パソコンの充電不安やな…」

なんて日には、コンセントから引っこ抜いてしまえばOK。

そのままモバイルバッテリーとして使える。

ただし、とても重い。

パソコンのモバブとしてはギリ許容範囲だけど、スマホの用のモバブとしては完全にアウトの重量。

もっと軽くてコンパクトな製品がたくさん販売されているから、スマホ充電をメインにしたい人は他の製品をおすすめしたい。

Anker 733PowerBankの総合評価:星★★★★☆

レビューの総評にはなるけれど、

Anker 733PowerBankは、

「重さと1万4千円を受け入れられる、高出力対応のコンセント付きモバイルバッテリーが欲しい人」

にうってつけの製品。

Anker 733PowerBankには星4つをつけさせていただいた。

この「星」というのがガジェット置き場初の試みで、評価に関しては完全に俺の主観になってしまうんだけど、

一目で「製品の使用感」が現れていいかと思い導入することにした。

要らなければ、多分外す。

ちなみに星5はAnkerのSoundcorelivertyAir2Pro(現在中古相場5千円)で、

星1はセリアの激安スピーカー。

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