衝撃の展開が続いていた、テレビアニメ「バビロン」の最終回が昨日放送されました。
今回は、「バビロン」第12話『終』を視聴し終えた感想と考察を述べたいと思います。
例によって、ネタバレと個人的感想及び考察を多々含みますので、閲覧には十分にお気を付けください。
正崎の死は自殺じゃない?テレビアニメ『バビロン』12話『終』感想&考察
『バビロン』最終話の概要
自殺志望の少女と対談をすることになった大統領
前回のラストで、
新域の自殺志望の少女と話をすることになったアレックス大統領。
大統領は、「良い」の答えが分かったら少女にすぐに伝えることを約束し、
当初は少女が曲世ではないかという風に疑われましたが、
実際は別人でした。
対話が終わると、
正崎も少女が曲世でないことには気づいたようでした。
曲世の逆襲撃が始まる
万全の体制を見せたように思えた大統領側でしたが、
ここから曲世の逆襲撃が始まりました。
曲世は通信を用いて、大統領と接触。
その直後、大統領は屋上へと飛び出していきました。
ホワイトハウス内は、曲世の策略通り大混乱に見舞われ、多くの職員、警備隊が自らの手で命を絶っていきました。
正崎はそんな中、屋上へ向かう大統領を追いかけます。
屋上へ着くとそこには大統領の姿が
正崎が屋上へたどり着くと、大統領は屋上の淵に立っている状態であり、
飛び降りる寸前のところでした。
正崎は、戻ってくるよう諭しますが、
大統領は戻ることはなく、ただひたすらに謝り続けるのでした。
「銃は正しいことに使え」
正崎はと大統領は
「善とは何か」
という答えにお互いたどり着いたことを認識しました。
そのうえで、
正崎は大統領を射殺します。(後の項目で要考察)
これによりメディアは大混乱。
正崎妻子もこの状況をテレビ中継で目撃してしまいます。
その後正崎は曲世と対面し、
善とは何か、
悪とは何かを問われるのでした。
正崎は銃口を曲世に向けながら、
「善は続けること」
「悪は終わること」と答えます。
曲世はその答えを聞くと、「じゃあ、悪いんですけど」と言い放ち、
銃声と共に物語は終わりを迎えました。
エンディング後、曲世の描写があることから、
曲世は生き残り、正崎は死亡したと考えられます。
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「バビロン」最終話のラストシーンについて考察
ここから先は全て個人的な考察になります。
別のご意見もあるでしょうが、あくまで個人の意見としてご覧ください。
「善」とは何か知ることは「悪いこと」
作中にも出てきたアダムとイブの話で例えてみます。
善とは何かを知ること。
それはアドムとイブの物語の中における「知恵の実」を食べることと同意であると考えられます。
アダムとイブの物語では、知恵の実を食べることは悪いことですから、
同時に現実世界において善とは何かを知ることは悪いことになります。
善とは何か、
それを自殺志願者の少女に教えるということは、それすなわち「悪いことを教える」ということになります。
正崎は自殺じゃない!と思う。
コメントに投稿された『バビロン』の考察
とても良い考察をコメントしていただきましたので、こちらにも載せようと思います。
ありがとうございます!
善が大統領を撃ったのは
大統領の正義の答えが「続くこと」である一方で、
今まさに自殺(つまり「悪」)しようとしているからだと思います。
大統領が自殺することは同時に自殺法を認めること、自殺を容認することに繋がります。
これは、彼の本意とは違います。
それを分かった上で善は彼を殺すことで自殺を他殺へと変えたのだと思います。
ただ、代わりに善は多くのことを失いかねない、大統領命令の「家族の元へ帰る」ということもできなくなるかもしれない。
というか、大統領殺しの人間を放っておく方が考えられない。
だからこそ、大統領は善に謝ったんだと思います。
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